cTraderの記録はすべて揃っている。でも、ほかの誰も開けない
問題は履歴ではなく、その見せ方
cTrader口座には、自分自身の記録が完全に、しかも淡々と残されています。ポジション、数量、手数料、スワップ、注文が約定した正確な秒数まで。すべてがそこにあり、書いたのは自分ではなくブローカーです。この記録には大きな価値があります。ただしそれは、誰かに見せてほしいと言われるまでの話です。記録を開くには、自分しか知らないログイン情報が必要だからです。
そこで記録は、スクリーンショットや、メッセージに貼り付けた取引報告書の形でプラットフォームの外に出ます。どちらも同じ弱点を抱えています。読み手には本物のエクスポートと編集されたものの区別がつかないため、本物でも、でっち上げと同じ程度にしか信用されません。好調だった月が誰も納得させられないのはなぜか、と考えたことがあるなら、理由はそこにあります。でっち上げのロボット成績が今でも人をだませるのも、同じ理由です。形式そのものが、本物であれ偽物であれ、何も証明しないのです。
cTraderのトレーダーは、この問題をとりわけ強く感じています。よく知られた運用実績サイト2つはどちらもMetaTraderを中心に育ってきましたし、どちらも私たちにはない多くの機能を持っています。Myfxbookには私たちが持ったことのないコミュニティとフォーラムが、FX Blueには長年かけて築かれた機能群があります。それでも、どちらもcTrader口座には対応していません。「どこかに連携してリンクを送ればいい」というよくある助言が、そもそも使えなかったのです。
ShowMyTradesは、cTrader自身のOpen APIを通じて、パスワードを渡すことなく、何もインストールせずにcTraderと直接連携します。仕組みはすでに完成して本番環境で稼働しており、同じページにデータを送るMT4・MT5・TradeLockerの連携と並んで動いています。
プラットフォームの中と、誰でも読めるページ
| 比較項目 | cTraderの中 | 記録用のページ |
|---|---|---|
| 誰が開けるか | 口座にログインしている人 | リンクを送った相手なら誰でも |
| 記録の恒久的なURL | プラットフォームの役割ではない | 好きなスラッグ(URLの識別子)を設定可能、変更しても恒久的にリダイレクト |
| 自分のサイト用のウィジェット | なし | 無料、サイトのテーマに合わせて表示 |
| 数字が手入力ではない証明 | 自分にはわかるが、読み手は信じるしかない | 運用実績認証済みバッジ |
| 公開者が口座の持ち主である証明 | プラットフォームが答える問いではない | 取引権限認証済みバッジ |
| リアルかデモか | 自分には明らか、読み手には見えない | ブローカーから取得してページに表示 |
| 複数口座を1本のカーブに | 口座ごと | ポートフォリオ機能で、ブローカーやプラットフォームをまたいで(有料) |
| 口座にアクセスできなくなったとき残るもの | 間に合ううちにエクスポートしたものだけ | 同期済みの履歴が入ったページ |
| 読み手に見せる範囲の管理 | すべて見せるか、何も見せないか | 非公開・公開・限定公開。ロット数、コメント、損切り・利確の水準を個別に非表示 |
| ターミナルの診断情報(Ping、パケット再送、DLLの使用) | なし | MetaTraderのみ。所有者本人にだけ表示し、公開ページには出さない |
| コミュニティとフォーラム | 探すならcTrader側 | なし |
注目してほしいのは、表の中ほどの行です。記録用のページは、統計タブを見栄えよくしたものではありません。プラットフォームがそもそも問われてこなかった問いに答えるものです。このデータは本物か、表計算ソフトではなくブローカーから届いたものか。公開している人は、実際に取引した本人か。リアル口座かデモ口座か。cTraderの中では、読み手が自分しかいないので、3つとも答えは明らかです。読み手が2人目になった瞬間、3つとも答えの出ていない問いになります。バッジは、その答えを出すためにあります。
最後の2行は、その逆です。ターミナルの診断情報は、所有者自身のMetaTraderターミナルでEAが集めるものなので、cTraderの連携にはそもそも存在しません。存在する場合でも口座の所有者本人にしか表示されず、公開ページには決して出ません。また、このサイトにはフォーラムが一切ありません。それが目的で来たのなら、このページは見当違いです。3画面先で気づくより、今知っておくほうがいいでしょう。
連携の仕組み
- cTraderに移動する。 私たちのサイトのフォームではありません。cTrader自身のドメインでログインし、そこでアプリケーションを承認します。
- 読み取り専用の権限を承認する。 承認の範囲は、口座情報、履歴、ポジションです。アプリケーションが注文の発注・変更・決済を行えるスコープは要求しません。
- cTraderがトークンを発行する。 パスワードではありません。トークンはサーバー側に保存されて自動で更新され、読み取り以外には何の役にも立ちません。
- 口座が表示される。 そのcTrader IDに紐づくすべての取引口座が、リアルもデモもまとめて追加され、どれも最初は非公開です。ここに置きたくない口座は削除できます。
多くの人がいちばん気にするのに、最後まで思い至らないのが「やめるとき」のことです。この連携はログイン情報ではなく承認なので、cTrader IDの設定にあるアクセス許可の画面から、いつでも終了できます。口座の設定を変える必要も、事前に私たちへ知らせる必要もありません。この非対称性こそがOAuthの要点です。渡したパスワードを取り戻すには変更するしかありませんが、承認は取り消すだけで済みます。
インストールするものも、つけっぱなしにしておくものもありません。MetaTraderでも、投資家パスワードなら同じです。一方でEAは自分のターミナルが動いている間しかデータを送らないため、その構成ではVPSを使うことがよくあります。cTrader口座はAPI経由でブローカー側から読み込むので、夜の間ノートパソコンを閉じていても、翌朝ページに表示される内容は何も変わりません。
ページに表示されるもの
決済済みのすべてのポジション
約定データはポジションに組み立て直され、エントリー、決済、数量、損益、手数料、スワップが揃います。そこからエクイティカーブ、月次リターンの表、銘柄別の内訳が作られます。取引口座ダッシュボードの見方では、各パネルを重要な順に解説しています。
記憶ではなく、計測したドローダウン
ピークからボトムまでの最も深い下落を、記憶に頼らずカーブから計算します。ここで公開されている口座の中央値は9.7%で、38.2%がどこかの時点で高値から20%を超えて落ち込んだ経験があります。この数字がリターン以上に多くを左右する理由は、最大ドローダウン徹底解説で詳しく説明しています。
入金で水増しされないリターン
時間加重収益率は、トレードの成果と資金の出し入れによる変化を切り分けます。好調な月に追加した入金が、成績に化けることはありません。計算方法は時間加重収益率の解説で説明しています。計算ツールを使えば、同じ数字を手で計算して確かめられます。
口座に実際にかかったコスト
手数料の合計とスワップの合計は、損益の中に埋もれさせず、独立した数字として表示します。総利益のうちどれだけが、自分より先に口座から出ていったのかを知るには、これしか方法がありません。こうした数字を一度も計算したことがないなら、まずは取引コストの点検ガイドから始めてください。
認証が答える問いは1つではなく2つ
運用実績認証済みは、数字が注文の発注・変更・決済をできない経路でブローカーから届いたことを示します。cTraderの場合、その経路は上で説明したOpen APIの承認です。つまりこのバッジと連携方法は、同じ事実を2回言っているにすぎません。
取引権限認証済みは別の確認です。口座を管理している人にしかできない操作を、公開者がその口座で実際に行います。データが本物でも、その注文を1件も出していない人が転載している可能性はあるからです。リアル口座かデモ口座かは、どちらの場合もチェックボックスではなく、ブローカーから取得します。
サイト全体で、1つ目のバッジを持つのは65口座、2つ目は264口座です。この数字自体が、有益なことを教えてくれます。公開口座の大半はどちらも持っておらず、バッジは自動で付くものではないからこそ、探す価値があるのです。それぞれの限界は第三者による検証で証明できることで、手順は自分の口座を認証する方法で説明しています。
数か月後、ページはどれだけの価値を持つか
連携は時計を動かし始めるだけで、針を先に進めるわけではありません。口座にすでにある履歴は取り込まれ、その後は口座の取引ペースに合わせてページが育っていきます。3週間分の記録で証明できるのは、連携が正しく動いていることくらいで、ほかにはほとんど何もありません。運用実績に必要な履歴の長さを正直に当てはめれば、結論を出すのはまだ先です。
私たちがハイライトではなく分布を公開しているのも、そのためです。ShowMyTradesで公開されている口座全体では、合わせて15,436,464件の取引が同期されており、勝率の中央値は68.8%、コスト差し引き後のプロフィットファクターの中央値は1.28です。この2つの数字は何の無理もなく両立します。勝率を優位性と取り違える癖も、これできっぱり治るはずです。この組み合わせが矛盾して見えるなら、勝率が優位性にならない理由で詳しく解きほぐしています。
どれも、何かを公開しなくてもできることです。口座を連携して非公開のままにし、まずはその口座が自分について何を語るかを読んでみてください。公開は口座ごとに決める別の判断で、あとから取り消すこともできます。
実際によく寄せられる質問
cTrader口座に、自分のURLを
cTrader Open APIのOAuthで連携、パスワード不要、いつでも取り消し可能。成績以外は何も載らないページが無料で手に入ります。まずは非公開で連携し、公開するかどうかはあとで決めてください。