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月次リターン表の読み方:12個のセルが戦略について語ること(2026年版)

年間の合計より、1年分の12個のセルのほうが多くを語ります。赤い月が1つもない行がなぜ警告なのか、空欄のセルが何を意味するのか、そして1か月でどこまで証明できるのかを解説します。

誰かから運用実績が送られてきました。昨年の行には緑のセルが12個並び、年間の数字も大きく出ています。

問うべきは、その数字が本物かどうかではありません。どんな形をたどってその数字になったかです。同じ年間成績を出した2つの口座でも、実際に保有する身になれば、まったくの別物ということがあります。その形が見えるのが月次の表です。戦略がどれくらいの頻度で負けるのか、取引を止めた時期があるのか、1年の成績のうちどれだけが好調な1四半期によるものなのか。

このガイドでは、ShowMyTradesで月次の表がどう作られているか、空欄のセルが何を意味するか、年間の数字だけが同じで中身の違う2つの行をどう比べるかを解説します。参考値は取引履歴のあるShowMyTradesの公開口座(2026年8月時点)から取っています。プラットフォーム全体では、連携中の口座が1万以上、同期済みの取引が15,436,464件あります。

🗓️ 1年1行、12個のセルと2つの合計

表のレイアウトは、あえて地味にしてあります。行は暦年で、古い年が上。列は1月から12月まで並び、その右に年の列があり、最後を合計の行が締めくくります。

初期設定では、各セルはその月の時間加重収益率です。入金や出金では動きません。モジュールのヘッダーにはパーセント/通貨の切り替えがあり、切り替えると同じ表がその月の損益を口座通貨で表示します。

あとは色が教えてくれます。プラスの月は緑、マイナスの月は赤、取引なしはグレーで、凡例はモジュールの下部にあります。

意外に思われることが1つあります。「年」のセルは、左に並ぶ12個のセルの合計ではありません。「合計」の行も、「年」のセルを足したものではありません。どちらも複利で計算しています。この表のまわりにあるモジュールについては、ダッシュボードの解説ガイドで詳しく説明しています。

➕ パーセントは複利、金額は足し算

多くの人が、気づかないまま行を読み違えるのがここです。

月セル$10,000スタートの有効証拠金
1月+8.00%$10,800
2月+6.00%$11,448
3月−12.00%$10,074
4月+5.00%$10,578
「年」のセル+5.78%$10,578

4つのセルを足すと+7.0%になります。口座が実際に稼いだのは+5.78%です。この差は端数の丸めではありません。8%を稼いだときよりも大きな元手で12%を失ったからで、ボラティリティが1ポイント増えるたびに、この差は広がっていきます。算術平均と幾何平均の同じずれは、1つ下の階層、つまりトレードごとにも現れます。詳細統計モジュールのAHPRとGHPRの差がそれです。

表を通貨表示に切り替えると、ふるまいが逆になります。月ごとの損益を足すと、年間の損益にきちんと一致します。お金はお金だからです。パーセントは複利で増え、ドルは積み上がっていきます。いくつかの行を複利計算ツールで計算してみると、数年のうちに2つの数字がどれほど離れていくかがわかります。

実践的なルールとして、引用するのは月の合計ではなく、年の列の数字です。月の合計を引用する人は、不注意か、相手が不注意であることを期待しているかのどちらかです。

🚩 赤いセルのない1年は、自慢ではなく警告

緑のセルが12個続く行は、表の中で最も優れた行に見えます。最も疑わしい行として読んでください。

セルはすべて決済済みの取引から作られています。決済されないポジションは損失を計上しないので、セルを赤くすることもありません。その損失が現れるのは、ドローダウンチャートと、エクイティカーブ上で広がっていく残高と有効証拠金の差です。どちらも含み損益を含んでいます。グリッド、マーチンゲールの追加ポジション、「損切りなし」の戦略は、まさにこの特徴を生みます。月次の行はきれいなのに、ドローダウンのチャートは無残、という形です。

月次のセルは残高ラインだけから作られるので、この差はまるごと表の外に置かれたままになりえます。

途切れのない緑の行に感心する前に、同じページが「痛み」について何を語っているかを確認してください。取引履歴のあるShowMyTradesの公開口座(2026年8月時点)では、最大ドローダウンの中央値は9.7%、時間加重収益率の中央値は+3.2%(プラスの口座は63.0%)です。同じグループのうち、高値から5%を超えて沈んだことがない口座は38.5%、20%を超えて沈んだ口座は38.2%、50%を超えた口座は17.6%です。

12個の緑のセルにドローダウン2%、という行もありえないわけではありません。ただ、その分布の端にあるというだけです。そして端にある主張には、ページのほかの部分による裏づけが必要です。宣伝されるトレード成績を検証するチェックリストを使えば、すばやく確かめられます。

最悪のセルは、最高のセルよりも重要です。最高の月は、すべてがうまくかみ合ったときに戦略が何をするかを教えてくれます。最悪の月は、何ひとつかみ合わないときに何をするかを教えてくれます。そして、はるかに確実に繰り返されるのは後者です。回復は非対称です。−20%の月を取り戻して元の高値に戻るには+25%が必要で、これは+2.2%の月のおよそ10か月分です。−50%の月なら+100%が必要です。この曲線がまだ直感的につかめなければ、自分の数字をドローダウン計算ツールに入れてみてください。

カレンダーそのものにも落とし穴があります。ドローダウンは月の区切りを気にしません。−9%の月が2か月続けば17.2%の下落ですが、それが1つの赤いセルとして現れることはありません。だからこそ、月次の表はドローダウンチャートを横に開いて読むべきなのです。表からは頻度とリズムが、チャートからは深さと回復までの時間がわかります。

🕳️ ダッシュ、ゼロ、「取引なし」

空欄のセルにも種類があり、その違いは意図的なものです。

  • ダッシュ(—):その月のデータがなく、同じ年のそれより前の月にもデータがない状態です。その年に口座が最初に動く前の月と、まだ来ていない月がこれにあたります。
  • 0.00%:その月は終わっていて、その年はすでにリターンが出始めていたのに、何も計上されなかった状態です。これは意図された本物のゼロです。口座は連携されていたものの取引しなかったか、損益がちょうどゼロで終わったかのどちらかです。
  • グレーの「取引なし」の凡例:モジュール下部にこの凡例があるのは、これらの状態を見分ける価値があるからです。

行の途中の空白は情報であり、たいていは誰も自分からは言わない情報です。よくある理由は、大きな損失のあとの休止、EA(エキスパートアドバイザー)の停止、戦略の再最適化、あるいは持ち主が見せたくない月です。記録が途切れないのは、連携が途切れないからです。MT4とMT5なら読み取り専用の投資家パスワードかShowMyTradesのEA、cTraderならOAuth、TradeLockerなら保存された認証情報で連携しています。ですから、抜けている月はデータの問題ではなく、誰かの判断であることがほとんどです。

空白はサンプル数も減らします。ゼロが6個、緑が6個の行は、12か月の枠の中に6か月分の証拠しかありません。

取引のない月がタダというわけでもありません。ShowMyTradesの公開口座が支払ったスワップは合計$862,547にのぼり、スワップが発生した口座では86.3%が差し引きでマイナスです。静かな月にポジションを持ち越せば、セルが0.00%のままでも、ロールオーバーの支払いは続きます。

これは取引としても赤いセルとしても現れません。毎朝、数字が少しずつ小さくなっているだけです。

⚖️ 年間のセルは同じ、形は別物

年間の数字がまったく同じ2つの行です。数字は説明のためのもので、実在の口座ではありません。

口座A口座B
「年」のセル+19.6%+19.6%
最高の月+2.4%+21.0%
最悪の月−0.9%−14.0%
赤い月12か月中2か月12か月中5か月
最悪の月を取り戻すのにかかった月数14

見出しの数字は同じでも、持つとなればまったくの別物です。年間のセルには2つを見分ける手がかりが何もありません。だからこそ、それは同じ行の中で最も情報量の少ない数字なのです。

2つのチェックをすれば、数秒で見分けられます。1つ目は、最高の月を頭の中で消してみることです。そのセル1つを除いただけで1年がマイナスになるなら、それは戦略ではありません。1件のトレードのまわりに、11か月分のノイズがついているだけです。

2つ目は、その行を統計パネルの平均月次リターン、そして詳細統計の標準偏差とシャープレシオと照らし合わせて読むことです。履歴のある公開口座のシャープレシオの中央値は0.05なので、半数はそれを下回っています。Bの形は、低いシャープレシオがたまたまプラスで1年を終えたときの姿です。

🔬 1か月で実際に証明できること

単独では、ほとんど何も証明できません。その理由は公開口座のデータが示しています。

公開口座の決済済み取引数の中央値は、全履歴でたった171件です。月あたりではなく、合計でです。平均保有時間の中央値は2.4時間です。このような履歴を月ごとに切り分けると、1つの緑のセルが20件あまりのトレードに支えられているだけ、ということもあります。これほど小さなサンプルでは、運がすべてを左右します。緑のセルが短く並んだ行はサンプルであって、運用実績ではありません。

損益の形が、これをさらに悪くします。勝率の中央値は68.8%、一方でプロフィットファクターの中央値は1.28です。真ん中の公開口座は10回のうちおよそ7回勝っているのに、$1負けるごとに稼いでいるのは約$1.28だけです。小さな勝ちと、ときどきの大きな負けという形です。

これが、行を緑のセルで埋めながら、1年をかろうじてプラスで終える損益の形です。

この形の口座は、負けがまとめて来る月までは、緑の月を簡単に出し続けます。緑が続くのは、この損益の形から予想されるとおりのことで、優位性の証拠ではありません。自分のパフォーマンスをきちんと記録するとは、月次の行の代わりにではなく、行と並べて期待値とプロフィットファクターを見ることです。

季節性の主張にも、同じ規律が必要です。「うちは8月はいつも横ばい」というのはセルではなく列についての主張で、2年分の表には8月が2回しかありません。2回の観測から言えることは何もありませんし、8月が横ばいなのは、トレーダーが休暇中で0.00%のセルになっていただけかもしれません。カレンダー表示を見れば区別がつきます。日ごとのセルが丸ごと空いている月は休みであって、季節性ではありません。

🖥️ ShowMyTradesで表を読む

口座ページの月次リターンモジュールには4つの表示があり、ヘッダーで切り替えます。

  • 表:おなじみのグリッドです。1年1行、12か月、「年」の列、「合計」の行。
  • チャート:全履歴の月ごとに1本の棒を描きます。プラスは軸の上に緑、マイナスは下に赤。損失が散らばっているのか固まっているのかを、いちばん早く見分けられます。
  • カレンダー:1か月ずつ、1日1セルで、その日のリターン、取引件数、勝率を表示し、右側には週の合計の列があります。セルは数字の大きさに応じて濃淡がつくので、突出した1日を見逃すことはありません。
  • まとめ:今日、今週、今月、今年の4つのタイルに、それぞれ損益、収益率、取引件数、勝率、ロット数を表示します。

パーセント/通貨の切り替えは、表、チャート、カレンダーに適用されます。カレンダー表示では、日付をクリックするとその日の取引一覧が開きます。新規・決済の時刻、種別、銘柄、数量、価格、損切りと利確(実際にそこで決済された場合はハイライト表示)、保有時間、スワップと手数料を含む純損益が並びます。口座の持ち主は、同じ一覧から任意のトレードにメモを付けられ、メモは公開ページでも読めます。

ほかにも知っておきたいことが2つあります。カスタム分析のフィルター(期間、銘柄、マジックナンバー、曜日、時間帯、保有時間、ロット数、損益の範囲、コメントのキーワード)を使うと、絞り込んだトレードで月次の表が作り直されます。「ゴールドのトレードを除いたら、この行はどうなっていたか」という問いに答えられるようになり、その組み合わせはプリセットとして保存できます。このモジュールは埋め込み用ウィジェットとしても使えるので、スクリーンショットなしで同じ表をWebサイトやフォーラムの投稿に載せられます。

注意点が1つあります。口座の持ち主は、口座の設定から、月次リターンを含む個々のセクションを非表示にできます。ほかは揃っているページでこのモジュールだけがないなら、それは持ち主の選択です。

⚠️ この表の5つの読み違い

  1. セルを足す。月は複利でつながっています。足した合計はいつも間違った数字で、変動の大きい行ほど見栄えがよくなります。
  2. 最高の月を戦略の実力、最悪の月を不運と読む。実際は逆です。また起きるのは、最悪のセルのほうです。
  3. ダッシュと0.00%を同じものとして扱う。一方は「ここにはまだ履歴がない」、もう一方は「連携されていて、その場にいて、何も起きなかった」という意味です。
  4. ドローダウンを見ずに行を判断する。暦月の表には、2か月にまたがる下落は現れません。そして公開口座の38.2%は、どこかの時点で高値から20%を超えて沈んでいます。
  5. トレードの数ではなく、緑の月の数を数える。40件のトレードでできた12個の緑のセルは、表(おもて)ばかり出たコインと変わりません。色を見る前に総取引数を確認してください。

❓ よくある質問

「年」のセルが12か月の合計と一致しないのはなぜですか?

リターンは複利で計算されるからです。「年」のセルはその年の口座の時間加重収益率で、「合計」の行は年ごとの数字を複利でつないだものです。通貨表示では損益が絶対額なので、セルを足すと一致します。

空欄の月が0.00%のこともあれば、ダッシュのこともあるのはなぜですか?

ダッシュは、その年のそれより前の月にも取引がなかったか、その月がまだ来ていないことを示します。0.00%は、その年にすでに取引が始まっていて、その月が過ぎても何も計上されなかったことを示します。

どのトレードがその月の成績を作ったのか、確認できますか?

はい。カレンダー表示に切り替えて任意の日をクリックすると、その日のすべてのトレードが、純損益、価格、損切り、利確、保有時間とともに表示されます。

12か月すべて緑の1年は、それだけで偽物ですか?

いいえ。ただし、ドローダウンの数字、エクイティカーブ上の有効証拠金と残高の差、そして口座に認証バッジがあるかどうかを確かめるきっかけにはなります。ここでは、認証済みの記録と未認証の記録の価値が大きく違います。

行に意味が出てくるまで、何か月必要ですか?

悪い月を1つ含むだけの月数です。最低でも12か月、24か月あればなおよく、どちらにしても取引件数は確認してください。公開口座の決済済み取引数の中央値は合計で171件なので、見た目より中身の薄い行はたくさんあります。

月次の表はカスタム分析のフィルターに対応していますか?

はい。フィルターのセットを有効にすると、表全体(月ごとのセル、年間の数字、総合計)が、絞り込んだトレードで再計算されます。

🔗 関連ガイド


実際の行を読んでみてください。公開口座を探すページの口座はすべてブローカーと同期された公開ページで、空白も赤い月もそのまま載っています。

無料で口座を連携すれば、最初に同期されたトレードから、月次の表が自動で作られていきます。