認証済みの運用実績

好成績の1年なら誰でも公開できる。問題は、それを誰が確かめたか

認証済みの運用実績とは、トレーダーが手を加えられない経路で数字が閲覧者に届く記録のことです。それ以外はすべて自己申告で、自己申告ならいくらでもできます。

「認証済み」が本来意味すること

認証は、トレーダーへの褒め言葉ではありません。数字の出どころと、途中で誰が手を加えられたのかを示すものです。

運用実績とは、口座がこれまでにしてきたことの全記録です。決済済みのすべての取引、その裏にある残高と有効証拠金、そして誰も進んで話したがらないドローダウンまで含みます。この記録が、評価される本人には書き込めない経路でブローカーから閲覧者へ届くとき、はじめて認証済みと言えます。途中で手入力も、エクスポートも、保存し直しも、取捨選択も入りません。良い月でも悪い月でも、記録は更新され続けます。

こう書くと細かい技術的な話に聞こえますが、実はこれがすべてです。未認証の記録で実際に何が証明できるかを考えてみてください。スクリーンショットが証明するのは、ある画面にかつてその画素が表示されたということだけで、見た目よりずっと小さな主張です。画像編集ソフトがあれば、数字は10秒で書き換えられます。デモ口座を20個同時に動かし、載せたくなるような曲線が出た1つだけを見せることもできます。報告書の束から、うまくいった3か月分だけを選び出すこともできます。これは、公開する人が不誠実かどうかとは関係ありません。閲覧者に違いを見分ける手段がない、それだけで成り立ってしまうのです。

これが未認証の記録の本当の代償で、それを負うのは正直なトレーダーです。捏造した履歴と本物の履歴が画面上で見分けられないなら、本物の価値は捏造したものとほとんど変わらなくなります。認証があるのは、実際に結果を出した人が、そうでない人には真似できないものを手にできるようにするためです。

この考え方は、私たちが言い出したものではありません。Myfxbookは何年も前から読み取り専用のMetaTrader記録を公開しており、その周りには私たちが手がけたことのないコミュニティやフォーラムがあります。FX Blueは、それよりさらに長く独自の形で同じことを続けています。どこで公開するにしても、この定義は変わりません。ここから先は、証拠のレベルの見分け方と、「認証済み」という言葉でも証明しきれないことを説明します。

証拠の4つのレベル

成績の証拠は、たいてい次の4つのどれかの形で示されます。同じものの4つのバリエーションではありません。各行は、その主張を本気で突き詰めたときに何が残るかを示しています。
確認することスクリーンショットアップロードした報告書読み取り専用の同期読み取り専用の同期+口座所有の証明
数字の出どころ公開者が作った画像公開者がエクスポートしたファイルブローカーから直接ブローカーから直接
閲覧前に数字を編集できるかはい(どの画像編集ソフトでも)はい(ファイルを送る前なら)いいえいいえ
負けトレードを除外できるかはいはいいいえ(全履歴が届く)いいえ(全履歴が届く)
公開後も更新されるかいいえ(選んだ瞬間で止まる)いいえ(エクスポート時点で止まる)はい(悪い週も含めて)はい(悪い週も含めて)
リアル口座かデモ口座か添えられた説明しだい添えられた説明しだいブローカーから読み取りブローカーから読み取り
誰が口座を管理しているかを証明できるかいいえいいえいいえはい
取引した本人でない人が公開し直せるかはい(ごく簡単に)はいはい(本物のデータが別人の名前で)いいえ
ShowMyTradesのページのバッジなしなし運用実績認証済み運用実績認証済み+取引権限認証済み

大きな差があるのは、2つ目と3つ目のレベルの間です。スクリーンショットと報告書の違いは手間の差であって、性質は同じです。どちらも、得をする本人が自分で選んだタイミングで作ったものだからです。読み取り専用の接続では、いつ見せるかも、何を見せるかも選べなくなります。だからこそ、本人の証言ではなく証拠と呼べるのは、このレベルからです。

強さの順に並んだ4つの証拠レベル。誰でも編集できるスクリーンショット、トレーダーが数字を入力する手動アップロード、ブローカーがデータを送る読み取り専用の同期、そして読み取り専用の同期に加えて公開者が口座を管理していることの証明
2つ目のレベルまでは、どの数字も評価される本人の手を経ています。

4つ目のレベルが解決するのは別の問題で、これがよく見落とされます。本物のデータでも、その口座で一度も取引したことのない人が持ち出して、自分のものとして見せることができます。だから口座所有の証明は形式的な手続きではなく、それ自体が独立した確認なのです。ガイド「認証済みと未認証の運用実績の違い」では、同じ4つのレベルを、それぞれが何を隠せてしまうかの例とともに解説しています。

データを証明するバッジと、人を証明するバッジ

数字が本物かどうかと、その数字が見せている本人のものかどうかは、別の問題です。崩れるときも別々なので、確認も別々に行います。

運用実績認証済み

データは、注文の発注・変更・決済ができない経路でブローカーから届きます。MT4とMT5は読み取り専用の投資家パスワード、cTraderはcTrader Open APIのOAuth、TradeLockerはサーバー側で暗号化したブローカーのログイン情報で連携します。リアルかデモかも同じ経路で届くため、自己申告になることはありません。

取引権限認証済み

取引権限を持つ人にしかできない操作を行い、公開者が口座を管理していることを証明済みです。これがなければ、まったく本物の履歴でも、別人の名前で公開し直せてしまいます。これがあれば、記録と人が結びつきます。

どちらのバッジも、口座ページ上部の認証欄に、リアルかデモかの表示と並んで表示されます。片方だけが付いていることもあります。本物のデータが別人によって公開されることも、本物の持ち主が誰にも確認されていない数字を公開することも、珍しくありません。

このサイトでの2つのバッジの数は一致しません。現在、運用実績認証済みは65口座、取引権限認証済みは264口座です。数が違うのは2つの確認が互いに独立しているからで、バッジを1つではなく2つにしている理由もそこにあります。それぞれの確認の仕組みは「第三者による検証で本当に証明できること」で、持ち主側の手順は「自分の口座を認証する方法」で説明しています。

認証でも証明できないこと

認証済みの記録は最低条件であって、結論ではありません。結論のように見せる人は、言い過ぎています。

戦略がこれからも通用すること。認証は過去についての事実です。グリッドやマーチンゲールの口座は、ロットの設計が想定していなかった値動きに出くわすその週まで、非の打ちどころのない認証済みの履歴を残せます。しかも、その間の数字はすべて本物です。リターンより先にドローダウンを見てください。最大ドローダウンからわかるのは、その口座がすでに耐えてきたことであって、これから耐えられることではありません。

トレーダーがやり方を変えないこと。認証済みのデータがあっても、来週の月曜にロット数を3倍にすることは止められません。記録はそれを正確に映しますが、あくまで事後です。認証が与えてくれるのは正直なバックミラーであって、この先の道のりの約束ではありません。

それが唯一の口座であること。バッジの対象は付いている口座だけで、公開されていない口座については何もわかりません。これは怪しいことではなく、ごく普通のことです。ShowMyTradesでは699人が2つ以上の口座を連携し、429人が複数のブローカーで取引しています。ただ、リンク1つは口座1つにすぎません。全体像を見るなら、口座ページではなくプロフィールです。

判断できるだけのサンプルがあること。スキャルピング戦略の認証済み4か月と、スイング戦略の認証済み4か月では、証拠としての重みがまったく違います。その計算は「運用実績にはどれだけの期間が必要か」で説明しています。高い勝率は、それだけではさらに何も証明しません。「勝率は優位性ではない」を書いたのは、おおむねそのためです。

公開された記録を信頼する前に確認すること

6つのチェック項目を、よく崩れる順に並べています。

画像ではなく、更新され続けるリンク

証拠が画像やPDFなら、見ているのは誰かが選んだ一瞬です。更新され続けるページを見せてもらってください。宣伝されるトレード成績を検証する完全ガイド

バッジは1つではなく2つ

データが本物であることと、持ち主が正しいことは別の事実です。口座ヘッダーで両方のバッジを確認し、ついでにリアルかデモかも見てください。

リターンではなくドローダウン

リターンは売り込みのために選べますが、ドローダウンは選べません。ShowMyTradesの口座全体では、最大ドローダウンの中央値は9.7%で、38.2%の口座が20%を超えたことがあります。取引口座ダッシュボードの見方

入出金に左右されないリターン

入出金があった口座では、収益率の数字はあまり意味を持ちません。時間加重収益率は入出金の影響を除き、取引そのものの成績を示す数字です。

コストを差し引いた数字

優位性が本当に優位性かどうかは、スプレッド、手数料、スワップで決まります。コストを引く前の数字は、優位性とは言えません。ブローカーコストを点検する

自動売買の成績の正しい読み方

バックテストにも、都合のいい期間だけを選んだ実運用の成績にも、それぞれ見抜くポイントがあります。「偽のEA成績を見抜く方法」にその一覧があり、計算ツールを使えば計算を自分でやり直せます。

記録を公開できるほかの場所

読み取り専用で同じ役割を果たすサービスが3つあります。違いは、数字の周りに何があるか、そして数字を何と連携できるかです。

Myfxbookは私たちと同じくMetaTraderの投資家パスワードで連携し、公開プロフィールも同じく無料です。さらにその周りには、このページの冒頭で触れた、私たちが手がけたことのないコミュニティとフォーラムがあります。FX Blueは機能が豊富で、長い歴史があります。2つのサービスと私たちの違いは、質の優劣ではなく具体的な点にあります。どちらも公開口座ページに広告が入ります(統計の周りのバナー、スポンサー付きのブローカーリンク、Myfxbookでは競合するEA(エキスパートアドバイザー)の全画面広告)。また、どちらもcTraderとTradeLockerには対応していません。FX Blueの埋め込みウィジェットは2010年ごろのデザインの白いブロックで、ダークな配色のサイトでは浮いてしまいます。

同じ運用実績を2つのページで比較した図。一方は競合製品の広告、左右2つのバナー、スポンサー付きのブローカーリンクに囲まれ、4つの要素が数字と注目を奪い合っている。もう一方は成績だけを表示している
エクイティカーブと同じページにあるものは、どれも閲覧者がカーブの代わりにクリックしかねないものです。

ShowMyTradesは、あえて範囲を絞っています。どのプランでも、誰に対しても、広告は一切表示しません。公開プロフィールと口座ページは無料、ウィジェットも無料で、埋め込み先のサイトの配色に合わせられます。そして、私たちにないものをもう一度はっきり書いておきます。ほかのサービスを選ぶ理由になるからです。ここにはコミュニティもフォーラムもありません。話題にされたい、フォローされたいという目的なら、このページはその答えになりません。運用実績を日々管理する方法は「トレード成績を記録・分析する完全ガイド」で紹介しています。

自分の運用実績を公開する

口座を連携し、自分の口座だと証明して、何を公開するかを決めます。
  1. 読み取り専用で連携。MT4とMT5は投資家パスワード、cTraderはOAuth、TradeLockerはブローカーのログイン情報を使います。システムのどこにも、注文を発注・変更・決済できる仕組みはありません。
  2. 入力はせず、待つだけ。決済済みの取引、残高、エクイティカーブはブローカーから取り込まれ、その後も取り込みが続きます。取引をアップロードしたり、手入力したり、後から編集したりできる場所は、サービス内のどこにもありません。そこが肝心な点です。
  3. 自分の口座であることを証明。これが2つ目のバッジで、自分の記録が他人に公開し直されるのを防ぎます。
  4. どこまで公開するかを決める。状態は3つあります。非公開、公開、そして限定公開です。限定公開はリンクを知っている人なら誰でも見られますが、検索結果にも「公開口座を探す」にも表示されません。さらに、ロット数、取引コメント、損切り・利確の価格はそれぞれ個別に切り替えられるので、記録は見せつつ、ロットの決め方までは明かさずに済みます。
  5. リンクやウィジェットで共有。カスタムのスラッグ(URLの識別子)は30日に1回まで変更でき、古いアドレスは恒久的に新しいアドレスへ転送されます。そのため名前を変えても、すでにほかのサイトに埋め込んだウィジェットはそのまま動きます。

実際によく寄せられる質問

スクリーンショットにはない裏付けを、自分の数字に

口座を読み取り専用で連携し、自分の口座だと証明すれば、良い月も悪い月も更新され続ける記録を公開できます。無料で、広告も一切入りません。