リスク·用語集

リスクリワード比とは?損益分岐の勝率早見表

リスクリワード比はリスク1単位あたりのリワードで、損益分岐に必要な勝率を決めます。早見表と計算式、ShowMyTradesの公開口座の実際の数値を解説します。

リスクリワード比とは、その取引で失うかもしれない額に対して、どれだけの利益を見込めるかを表す比率です。目標がストップの2倍の距離にあれば1:2と書きます。結果である前に、まず計画です。リスクは損切りまでの距離、リワードは目標までの距離。本当の役割はただ1つ、損益分岐に必要な勝率を決めることです。

仕組み

リスクリワード比 = 1トレードあたりのリワード / 1トレードあたりのリスク

ストップが$100、目標が$250なら1:2.5です。この比率から、必要な勝率がそのまま決まります。

損益分岐の勝率 = 1 / (1 + リスクリワード比)
リスクリワード比損益分岐の勝率
1:0.566.7%
1:150.0%
1:1.540.0%
1:233.3%
1:325.0%
1:516.7%

この表は両方向から読んでください。1:3なら、4回に3回外れても口座は横ばいです。1:0.5(早めに利益を確定するシステムの多くがこの形です)なら、3回に2回勝たないと1ドルの利益も出ません。

計画上の比率を実態に合わせるには、2つの調整が必要です。コストはリワードから差し引かれ、リスクには上乗せされるので、紙の上で1:2でも、ストップが狭ければ1:1.8に近くなります。また、この比率が成り立つのはストップが執行された場合だけです。窓開けで飛び越えられたストップのリスク額は、はじめから実在しない数字だったことになります。

なぜ重要か

リスクリワード比は、トレーダーが直接動かせるレバーです。勝率はほとんど相場に委ねるしかありませんが、ペイオフは注文を出した時点で決まり、勝率のうちどれだけ外れてよいかを左右します。

心地よいのに負けにつながる癖をあぶり出すのも、この数字です。勝ちトレードを早めに切り、負けトレードには余裕を与えると、勝率は上がり、同時にペイオフは下がります。画面の見た目は良くなり、口座は悪くなる。勝率には表れませんが、期待値とプロフィットファクターを見れば一目瞭然です。

実データから見えること

以下の数字はShowMyTradesで公開されている口座のもので、トレーダー全体を表すものではありません。典型的な公開口座の実際のペイオフは、本来とは逆向きです。取引履歴のある公開口座(2026年8月時点)では、プロフィットファクターの中央値1.28と勝率の中央値68.8%から、平均的な勝ちトレードは平均的な負けトレードの約0.58倍と推定されます。ペイオフはおよそ1:0.58で、リスクリワード比として一般に教えられる形とは上下が逆です。

このペイオフでの損益分岐の勝率は63.3%です。中央値の口座は68.8%の確率で勝っているので、利益がまったく出なくなるラインのおよそ5.5ポイント上で運用していることになります。

余裕はそれだけです。10回に7回近く勝っている口座なのに、時間加重収益率の中央値が+3.2%にとどまり、最大ドローダウンの中央値が最終的なリターンのおよそ3倍の9.7%になっているのは、このためです。これほど薄いペイオフでは、勝率を70%近くにずっと保ち続けなければならず、ありふれた負けが続くだけで、四半期を通して63.3%を下回ってしまいます。

ShowMyTradesで確認できる場所

「リスクリワード」という名前の行はありませんが、実際のペイオフはどの公開口座ページにも載っています。詳細統計モジュールの取引グループに平均利益と平均損失が並んでおり、その比率が、意図したものではなく実際に達成されたペイオフです。同じモジュールに勝率、期待値、プロフィットファクターもあるので、上の損益分岐の計算はどの口座でも数秒でできます。

取引ごとの計画上の比率は、取引テーブルにあります。S/L列とT/P列がストップと目標をどこに置いたかを示し、その横にPips、総損益、保有時間が並びます。T/PがいつもS/Lより近い口座は、自分のペイオフを前もって宣言しているようなものです。所有者が公開ページでこれらの列を非表示にしている場合でも、詳細統計の最大勝ちトレード(pips)と最大負けトレード(pips)から、分布の範囲はつかめます。

ペイオフが最良の条件以外でも通用するかを確かめるには、カスタム分析のサイドパネルを使います。銘柄を1つ、マジックナンバーを1つ、売買方向を1つというように絞り込んだ取引だけで、平均利益、平均損失、期待値を計算し直してくれます。

よくある誤解

  • 「リスクリワード比は高いほどよい」:代償なしには手に入りません。遠い目標ほど到達する回数は減ります。1:5なら勝率が17%を下回っても成り立ちますが、そんな状態に耐え続けられるトレーダーはほとんどいません。
  • 「注文を1:3で出しているから、リスクリワード比は1:3」:それは意図した比率です。実際の比率は平均利益と平均損失から決まり、手動での決済、部分決済、スリッページがあるたびに動きます。
  • 「リスクリワード比でリスクがわかる」:わかるのは1つの取引の形です。口座のリスクを決めるのは比率ではなく、ポジションサイジングと、保有中の取引どうしの相関です。
  • 「負けているシステムは、目標を広げれば直せる」:価格が実際にそこまで届けば、の話です。根拠なく目標を広げると、勝率はちょうど期待値が変わらない分だけ下がります。

68.8%と1.28の差の背後にある計算と、自分の口座で確かめる方法は、勝率が優位性にならない理由を参照してください。

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