コスト·用語集

トレードのコスト率とは?

コスト率は、コスト控除前の取引成績のうち、手数料とスワップが占める割合です。計算式、スプレッドが含まれない理由、実際の口座が払っている額を解説します。

コスト率は、口座の総損益(コスト控除前の取引成績)のうち、手数料とスワップに消えた割合をパーセントで表したものです。コストの合計額だけでは答えられない問いに答えてくれます。いくら払ったかではなく、戦略が生み出したもののうち、どれだけを手元に残せたか。手数料の額がまったく同じでも、2つの口座の中身はまるで違うことがあります。

仕組み

口座ページに表示される利益の数字は、どれもすでにコストが差し引かれた後のものです。そこで、まずコストを足し戻し、戦略が生み出した成績を復元するところから始めます。

総損益   = 純損益 + 支払った手数料 + 支払ったスワップ
コスト率 = (支払った手数料 + 支払ったスワップ) / 総損益 x 100

2つのコストは、どちらもプラスの数字で入れます。新たに差し引くのではなく、差し引かれたものを元に戻す計算だからです。スワップはどちら向きにもなりえます。差し引きで受け取っている口座にとって、スワップはコストではなく収入なので、分子には入れません。

簡単な例で計算してみます。手数料$4,900、支払ったスワップ$700、純損益+$2,100の口座なら、総損益は$7,700で、そのうち$5,600がブローカーに渡っています。コスト率は72.7%で、トレーダーの手元に残ったのは残りの$2,100です。

同じ合計をロット数や取引件数で割ると、なぜそうなったのかが見えてきます。1ロットあたりの料金が比率を押し上げているならブローカーの問題、その料金を払った回数が押し上げているなら戦略の問題です。口座を移して解決するのは前者だけです。

足し戻せないコストが1つあります。スプレッドです。エントリーと決済の価格の中で支払われるため、MetaTraderにもShowMyTradesにも、項目としてはどこにも現れません。公開された数字から計算したコスト率は、どれも実際の値の下限にすぎず、平均保有時間が短いほど、その差は広がります。

3つのうち2つは、ページの数字から足し戻せます。スプレッドは、項目として一度も現れません。

なぜ重要か

ShowMyTradesの公開口座のプロフィットファクターは、中央値で1.28です。しかもこれはコスト控除後の数字で、手数料とスワップは、統計を計算する前に各取引に織り込まれています。損失1ドルに対して、利益が28セント多い。典型的な公開口座が生き残るための余裕は、それだけしかありません。

これほど薄い余裕では、口座が1.0のどちら側に着地するかをコスト率が決めます。コスト控除前はプラスで控除後は横ばいの戦略も、外から見れば健全です。カーブは緑、緑の月が赤の月より多く、プロフィットファクターも1.0超え。ページにおかしなところは何もありません。ただ、優位性の大半を黙って持っていく相手がいるだけです。

実データから見えること

ShowMyTradesで公開されている口座は、1,724,575ロットの取引で、手数料$4,782,670とスワップ$862,547を支払っています。これはShowMyTradesで公開されている口座の数字で、トレーダー全体のものではありません。

スワップは、払う側と受け取る側で釣り合っていません。スワップが少しでも発生している口座のうち、86.3%の口座は差し引きで支払う側です。持ち越しは10口座のうち9口座近くにとってコストで、受け取っている少数派は、たいてい意図してそうしています。

これを取引のパターンと並べてみます。口座あたりの決済済み取引は中央値で171件、保有時間の中央値は2.4時間です。これだけ頻繁に取引する集団は、コストを何度も払うことになります。そして保有時間が短いほど、総損益のうち残高までたどり着かない割合が大きくなります。

ShowMyTradesで確認できる場所

ページにコスト率の数字はありませんし、裏で計算されてもいません。項目も、タイルも、保存された値もありません。ページが公開しているのは計算の材料で、比率はそこから2分で計算できます。

詳細統計モジュールの取引列には、手数料合計、スワップ合計、合計ロット数、総取引数があります。スワップ合計は色分けされているので(差し引きで支払いなら赤、受け取りなら緑)、符号を確かめなくても向きがわかります。割り算のもとになる純損益は、チャートの横にある口座統計パネルの損益です。

取引ごとの内訳は、取引履歴と残高推移のテーブルにあります。純損益は常に表示されます。総損益、スワップ、手数料はそれぞれ別の列で、初期設定では非表示になっており、表示項目メニューから表示できます。項目別統計は成績を銘柄別とマジックナンバー別に分けますが、列は取引、pips、損益(コスト控除後)だけで、コスト専用の行はありません。わかるのは取引量と成績がどこに集中しているかで、支出そのものではありません。

注意点が2つあります。所有者はこれらのモジュールを公開ページから非表示にできるので、コストの欄がない口座でも、コストがないわけではありません。また、ShowMyTradesが計算している1ロットあたりのコストのベンチマークは、口座の所有者本人のダッシュボードにだけ表示され、公開ページに出ることはありません。

よくある誤解

  • 「手数料は安いから、コストは関係ない」:何と比べて安いのでしょうか。$4,000は総損益$80,000なら誤差の範囲ですが、$4,200なら致命的です。金額だけでは何も判断できません。
  • 「100%を超えることはありえない」:よくあることです。戦略はコスト控除前で利益を出したのに、口座は最終的にマイナスで終わった、という意味です。
  • 「スプレッドも含まれている」:どこにも含まれていません。計算した比率は、すべて下限として扱ってください。
  • 「スワップは長期トレーダーだけの問題」:ブローカーのロールオーバーを越えて保有したポジションには、午後に建てて翌朝決済したものも含め、すべてかかります。

比率の範囲ごとの診断を含めた詳しい方法は、トレードのコスト率の解説をご覧ください。

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